現地のお金事情

みなさん、こんにちは。

ANOTHER FOOTBALL 留学エージェントのTOYAです。

海外サッカーチャレンジをする上で大きな悩みとなるのは、おそらく「給料」に関する問題だと思います。

「現地ではサッカーでいくらくらいもらえるのか」

「年俸制なのか、それとも試合の勝敗に応じて金額が変動するのか」

「サッカー以外の他の仕事もしないといけないのか」

今回は、このような疑問を解決するため、弊社がサポートしているオーストラリアでの「お金事情」がどのようなものなのかをみなさんにシェアしたいと思います。

情報が溢れる現代社会の中でも「サッカーでのお給料」については詳しく書いてある記事はそう多くありません。

今回の記事で、事前に正確な情報収集をしておきましょう!

目次

各リーグの平均給料額

選手によって契約形態は様々なので一概に言うことはできませんが、まずはセミプロリーグに所属する選手の平均的な生活スタイルからみていきましょう。

(※オーストラリアサッカーの仕組みはこちらからチェックしてみてください)

オーストラリアのサッカーリーグは、1番上のカテゴリーとなるAリーグのみがいわゆる「プロリーグ」として位置づけられています。

それより下のNPLState League「セミプロリーグ」もしくは「アマチュアリーグ」となります。

プロリーグが1つしか存在しないので日本のJリーグとは大きく異なりますね。

どこのリーグに所属しているかや、選手それぞれの契約内容によって給料形態は様々なので一概には言えませんが、過去にプレーしてきた日本人選手を基準にご紹介します。

  • Aリーグ

弊社代表の森安もかつてはAリーグに所属するSydney FCでプレーしていましたが、実際にこれまでAリーグでプレーしてきた日本人選手は数少ないです。

そんなAリーグの平均年俸については、「サラリーキャップ制度」というものが導入されています。

これは、チーム全員の年俸合計を210万豪ドル(日本円=約1億7000万円)以下にしないといけないというルールです。

そして、Aリーグに所属する各チームは20人以上の選手が在籍していないといけない決まりもあります。

なので単純計算にはなりますが、210万豪ドル(1億7000万円)÷20(人)で、1人あたり約850万円になります。

また、マーキープレーヤーを、各クラブ1人に限り獲得可能とされています。

これは、サラリーキャップ制度の制限を受けないで年俸を決めることができる選手のことを指します。

メルボルン・ビクトリーFCに移籍した本田圭佑選手は、このマーキープレーヤーとして加入しました。

J1リーグの平均年俸は約1000万〜2000万円(2021年現在)とされているので、約850万円の年俸では海外のスター選手を獲得することはできませんよね。

もちろん、あくまで平均としての額なので個人の契約内容によっては多少異なる部分があるかと思います。

  • NPL(National Premier League)

冒頭でも述べたように、Aリーグの下部リーグとして各州に存在しているNPLは「セミプロリーグ」です。

なので、ほとんどの選手がサッカーだけで生活しているわけではありません。

チームでの練習も平均週2、3回で週末に試合という流れになるので、サッカーの傍ら本業となる仕事を持っています。

(上位のチームになれば、何名かの選手はプロ契約をしている場合もあります)

そして給料は年俸ではなく、試合給になります。

金額は選手によって異なり、おおよその平均はNPLで1試合約$500~$2000(約4万円~20万円)になります。

試合給なので、当然勝敗によってこの金額は変動します。

試合給とは別に、チームから家や車を提供してもらう選手もいます。

実際に、日本からオーストラリアのセミプロリーグにチャレンジする選手の何名かは、こうした試合給+aが契約内容になっている場合が多いです。

また、このリーグのシーズンは毎年3月中旬〜9月初旬の約半年間しかないので、オフシーズン期間はサッカーでの給料が発生しません。

  • State League

State LeagueもNPLと同じようにプロリーグではないので、サッカーだけで生活している選手はほぼいません。

このリーグは基本的に「アマチュアリーグ」という位置付けになるので、試合給はNPLよりも多少下がる場合が多いです。

しかし、ここがオーストラリアサッカーの面白いところの1つなのですが、NPL、State Leagueにかかわらず大きなスポンサーがいるチームでは試合給が極端に上がります。

つまり、例えNPLよりサッカーレベルが下がるState Leagueでプレーしていたとしても、在籍しているチームによっては試合給が高い場合があるのです。

また、NPLと同様にこのリーグでもオフシーズンの期間はサッカーでの給料が発生しません。

セミプロサッカー選手の給料事情

実際に私は大学卒業後にオーストラリアへ渡り、セミプロサッカー選手としてプレーしていました。

そんな当時の給料内訳を参考としてご紹介します。

  • サッカーでの試合給(1試合あたり)=勝:$600(約5万円)、負:$500(約4万円)、引き分け:$550(約45000円)
  • 本業(飲食店)での給料(1ヶ月)=時給$25(2000円)、1日8時間×週5回=$1000(約)×4週間=$4000(約320000円)
  • サッカーと本業の給料合計(1ヶ月)=約$6000(約480000円)

私の場合は、練習以外の時間でできる本業となる仕事をチームから紹介してもらいました。

オーストラリア人に囲まれているローカルな環境で仕事・生活ができたので、英語力もすごく向上しました。

日本とは違い、オーストラリアは物価が高いのでそれなりに最低賃金なども高いですが、これだけの額があれば正直1人で生活する分には問題ありませんでした。

チームによってもっと試合給が高かったりするので一概には言えませんが、もし海外サッカーチャレンジを考えている方がいれば参考にしていただければと思います。

ご覧の通りサッカーだけで生活していたわけではないのですが、その分サッカー以外のところで異国の文化を体験できたり、いろんな業種の方とお仕事ができた経験はすごく価値のあるものになりました。

海外チャレンジを考えている方へ

いかがでしたか?

今回は「オーストラリアサッカーの給料事情」についてご紹介しました。

個人的には、サッカーだけで生活していくことができるAリーガーになることは、国内でJリーガーになることよりも難しいことだと思います。

しかし、サッカー以外の部分でも現地でしかできない様々な経験ができるオーストラリアはものすごく魅力的な国です。

それぞれがやるべきこと(仕事)×やりたいこと(サッカー)を両立できるのがセミプロリーグであり、オーストラリアサッカーなのです。

ですが、まずはもちろんプロ選手になることを目指して今できることを1つ1つ取り組んでいきましょう。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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